焼酎の歴史
本格焼酎とは
芋や麦、米、そば、黒糖など、さまざまな自然の恵みを醸し、たった一度の蒸留により原料の風味を最大限に引き出す蒸留酒である。
本格焼酎は、ここ数年で、普段着の酒として、しっかりと浸透している。
世界に類を見ないほど、原料の種類は多く、その特徴を生かした香味はバラエティー豊かだ。
飲み方にしても、その日の気分や体調によって、お湯割り、水割り、ロックと、自分に合ったほどよい酔い心地が楽しめる。日常の酒として、毎日適量たしなむために、値段もほどほど。おいしくて安い。
そこも人気の秘密かもしれない。
本格焼酎のふるさとは、九州沖縄。
暖かい気候と風土の農作物、名水、そして人の手によって、産み育てられた賜物である。新酒でもうまく、じっくりと時間に熟成を任せるという楽しみもある。祝いの膳に、門出の宴に、心とを安らかにし、人が集えば、焼酎がふるまわれてきた。本格焼酎を通して、地域のつながりは深まり、その土地の食や芸能などの伝統文化にも影響を与えてきた。
その背後には、普段、表に出ることのない造り手たちがいる。代々、自分たちの造る焼酎・泡盛に全霊を傾け、誇りをもつ。よりうまく、よりうまくと。
そうした焼酎を愛する飲食店や酒店は、造り手と飲み手をつなぐ架け橋だ。おいしく食べながら、おいしく飲むためな、素材を吟味し、知らなかった地元の飲み方や酒器すすめてくれる。
日本で最初に焼酎が伝わったといわれる五百年以上前から、本格焼酎・泡盛は、人から人へと、その味わいと同じように、ふくよかに香り高く、人々を魅了し続けている。