奄美大島の焼酎
鹿児島県南西部の洋上に浮かぶ八つの島からなる奄美群島。
鹿児島県と沖縄の中間に位置する島々は独自の文化を形成してきた。
甘く芳醇な香りとすっきりとした飲み口で、近年人気急上昇の黒糖焼酎も、奄美群島でしか製造されない本格焼酎だ。
アメリカの統治下にあった戦後、島民の間では特産のサトウキビから作った黒糖を原料にした蒸留酒が広まっていた。そこで、1953年に奄美群島が日本に復帰を果たしたのち、この地域のみ、米麹を使った黒糖焼酎の製造が許されたのだ。
醸造場には、黒糖を溶かした濃厚な香りが立ち込める。亜熱帯の気候で発酵・蒸留・熟成された黒糖は、酔い心地のいい焼酎へと育っていく。