福岡 中洲人形小路
気持ちよく酔った体をホッと和ます味噌汁の味
川面にネオンが映える九州の繁華街“中州”は、その名のとおり那珂川と博多川の中洲に位置する。江戸の頃、福岡部と博多部をつなぐために土砂を積んでできたデルタ地帯が中州の始まりだ。
明治期には劇場や映画館が集まり、博多の演劇場の中心として栄え、大正時代は、バーやカフェが流行し、盛り場として発展していった。
華やかな大通りから入った“人形小路”は、しっとりした風情をたたえる。なかでも目的の“味噌汁の田”は、ひときわ趣ある佇まいをみせる。日替わりの鮮魚や大皿料理に、季節ごとに変わる煮物、焼き物、揚げ物など、肴に、食事に、いいあんばいの料理が揃う。
そして多くの客は、飲んだ後に名物の味噌汁とご飯で締めるのだ。
店を切り盛りするのは、ご主人の田口隆洋さんと息子さん。焼酎は創業以来二十五年ずっとお気に入りの芋焼酎をはじめ七種類。なかには産地まで出かけて選んだものも。
昔は、本格焼酎に梅やレモンを入れてくれといわれると叱りましたねと、ご主人。本格焼酎そのもののうまさを味わって欲しいと願うからこその愛情である。福岡は観光客や単身赴任者も多い。そうした人たちの多くが、ここで博多の食の豊かさに感動し、焼酎のおいしさに目覚めるのだ。
みそ汁の田
福岡県福岡市博多区中洲4-1-19 人形小路
092-291-3286
営業 17:00-2:00 休み 日・祝